湯の峰温泉 つぼ湯
大日越は大斎原から湯の峰温泉へと抜けるコースです。
ゴールの湯の峰温泉には入浴温泉としては初めて世界遺産に登録されたつぼ湯があった。
  
案内板の説明
小栗判官物語
このお話は、今から凡そ六百年程前の足利時代のことである。応永三十年、小栗満重(茨城県・小栗城主)は、鎌倉管領・足利持氏の軍に攻められ落城、その子助重(小栗判官)は父の命を受け小栗家再興を誓い十勇士を供に夜陰に利して小栗城を後にした。小栗主従は三河国(同族)をさして落ちのびる道中、相州(神奈川県)にて郡代・横山大善に正体を見破られ酒盛の場で毒殺されようとする。照手姫に機知により一命を取り止めその場を逃れたものの毒のため重病の身となるが相模の国藤原遊行寺十四代・大空上人に助けられ、熊野を目ざして難渋な旅を続け、道中幾多の人々の助けと照手姫の献身的な努力と情愛に支えられ湯峯温泉にたどり着き、熊野権現薬師如来の加護と薬効名高き霊泉に浴すること百日余り、みごと本復し小栗家再興を成しとげる。
この物語が室町・江戸と今日に至る長い年月大衆文化と共に伝承された陰には熊野信仰や時宗聖(遊行僧)の説く仏教思想の影響も多大で書物や芸能文化として各地に生き続いてきました。又夫のために身も心もささげた照手姫の愛の物語でもあります。当地には、小栗判官にまつわる史跡「つぼ湯・車塚・力石・まずかの稲・一遍上人爪書の岩・小栗街道」などが残されております。