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JR江住駅---里野浦---JR和深駅--JR田子駅---江田---田並---有田---串本海中公園---二色---袋---JR串本駅
  
2007年6月2日〜3日
前回の続きでJR江住駅からほぼ国道42号線に沿って串本大辺路を歩く予定で一泊二日で南紀に出かけた。
6月2日午後13時45分伊勢市駅からJRに乗り、多気で南紀5号に乗り換えて紀伊勝浦に到着は16時34分(写真)ここからJRの連絡が悪く、前回は時間がかかったので今回は熊野交通のバスを利用することにした。紀伊勝浦16時45分発、潮岬行きのバスで大水野で降り、今夜の宿、浦島ハーバーインには17時半ごろ到着した。近くの回転寿司で夕食を食べ、明日に備えてゆっくり温泉につかり、早く就寝。夕方になって雨が降り始めたのが気になったが、一応天気予報は曇り。だが、翌朝目覚めると、ザアザア降り。海岸近くのせいか風も強い。宿を出たとたんにびしょぬれ。いったんは今日の古道歩きはヤメと決めたが、それでもとりあえず、串本駅に行くだけは行こうと思い、途中で、オークワで簡易カッパを買ってしまったのが運のつき。3月まではリュックに雨具をいつも入れていたのに、こんな時に限り、折りたたみ傘しか持ってこなかった。JR串本駅に着くと完全装備の中年女性のグループがどうやら古道歩きに出かける様子。それに刺激され、「途中でリタイアしてもいい、いける所まで行こう。」と無謀な行動にでてしまった。JR串本を7時59分の普通列車に乗り、前回歩いた江住駅まで行った。
JR江住駅でちょっと用意をして、8時32分に出発した(写真)。江住の集落内を通り、国道42号線に出た。雨は弱まる様子もなく、私の小さな体に容赦なく振り続ける。国道をビュンビュンと走りぬける車が恨めしい。水源地バス停の手前から右に逸れ、鉄道の線路を渡り、宇の平見の集落を抜けた(9:04)(写真)。雨が降りしきる国道を大辺路の標識を見逃さないように歩くのは骨が折れる。やっと見つけた大辺路の標識に従い今度は左折(たぶん中平見の集落に入る道)(写真)、風が強くなって傘もさせないような天気になってきた。雨で前もよく見えない。すぐに国道に下りたが、方向を間違えてしまい、しばらく国道を歩くと何やら見覚えのあるところに出てしまった。宇の平見の集落を抜けてきたところだった。「これは大変、予定の帰りの列車に乗り遅れてしまう。下手をするとこの雨の中、古道に入って道に迷ってしまう」とそんな思いが頭をよぎった。それでもう一目散に国道42号線を歩くことにした。このあたりは熊野枯木灘海岸県立自然公園に指定されていて、右手にはずーっと海が見えた。天気がよければ、絶景のはず。9時57分に串本町に入った(写真)。
熊谷バス停から左に折れる大辺路の標識があったので、曲がってみたが、すぐ地道に入るので、先ほどのことを思い出し、また引き返した。JR和深駅の看板が見えたので一休みしようと思い、国道を左折して、下におりていった(10:47)。ちょうど串本方面行きの列車がもうじき来るところだった(写真)。ここでこの列車に乗って帰ればよかったのだが、休んで元気がちょっと出たので、さらに先に進んだ。あとで思うと後悔、後悔。
JR和深駅駅を出て、国道を20分ぐらい歩くと、左に曲がる古道の標識が見えた。ここだけと思い左折するとすぐ、左手に手すりがある階段状の大辺路の入り口があった(写真)。急な坂を登ると地道に入っていった。雨が降って滑るし、生い茂る木々のため、傘をさすこともできず、ずぶぬれになりながら、薄暗くて前もはっきり見えない古道を進んだ。やがて道が行き止まりになってしまった。標識どおりに来たのにと思いつつ、ちょっと怖くなって、道を戻り始めた。どこでどう間違ったのか、やがて苔むした石畳の道となり、川を渡って、川沿いの地道になり、一安心。そのうち人家が見え、国道に合流。迷ったのではとあせって、今日唯一古道らしい道に来たのに写真一枚すら撮る余裕がなくなっている自分に気づき、「何で私は馬鹿みたいに雨の中を歩いているのだろう。」と自責の念に駆られた。すぐに次の大辺路の入り口の標識があったが、「もう今度は行かない」と心に決めていた。迷うことなく国道を歩き続けた。JR田子駅には11時46分に着いた(写真)。そこからも国道を歩き続け、江田、田並を通り(写真)、このあたりで、おにぎり一個を買って、いつもながらの質素な昼食。JR紀伊有田駅近くの国道を通り(13:56)(写真)、串本海中公園前のドライブインに14時12分に着いた(写真)。ここからは串本駅までそんなにかからないだろうと思うと、ちょっと疲れも軽減した。がそれは間違い。ここから二色を通り、海岸沿いに並ぶかつて来たことのあるダイビングショップの前を通り、串本駅まではまだまだ遠い道のりだった。1時間半以上もかかってしまった。JR串本駅に到着したのは16時01分(写真)。なんと予定のオーシャンアロー17号の発車の5分程前だった。ぎりぎりセーフ。16時7分串本発、新宮16時49分着、新宮17時28分発南紀8号に乗って、多気圣由で伊勢市には午後8時前に着いた。
雨の中、何で歩いたのだろう、後悔ばかりの古道歩きになってしまった。またいつか里野浦あたりから串本海中公園まで歩かなくては。

 

  

   

参考資料
浦島ハーバーインホテル
〒649-3503 和歌山県東牟婁郡串本町串本2300-1
TEL 0735-62-1011
FAX 0735-62-3906
インターネット予約 ツインルームシングルユース 1泊朝食付き含む入湯税 6975円
    
熊野交通バス      0735-62-5101
串本タクシー      0735-62-0695  
JR
 JR乗車券     伊勢市-紀伊勝浦   2940円
 JR特急指定券  多気-紀伊勝浦       2610円
 JR乗車券     串本-伊勢市    3260円
 JR特急指定券  串本-新宮-多気  1140+2290円
 JR乗車券     串本-江住       400円
 熊野交通バス  紀伊勝浦-大水野  1000円