(持経宿山小屋---平治宿---転法輪岳---俱利迦羅岳---怒田宿跡---行仙岳---行仙宿山小屋---四ノ川林道)
四ノ川林道---行仙宿山小屋---笠捨山---葛川辻---地蔵岳---檜宿跡跡---香精山---古屋宿跡---如意珠岳---岩の口---花折塚---京ノ谷大谷林道
   
2009年9月21日-22日  

7月の続き、1日目は持経宿山小屋から歩き始め、行仙岳、行仙宿山小屋まで、そしてそこから四ノ川林道に下るコースだ。2日目は林道から行仙宿山小屋まで登り返し、南奥駈第一の難所、地蔵岳を越えて岩の口を通過して京ノ谷大谷林道線に一度出て、その後山道に再び入り、花折塚経由で玉置山まで行く予定だ。今回は夫も一緒に歩いた。前回までのガイドN氏の都合が悪くなり、1日目は代わりにN氏紹介でK氏がガイドしてくれることになった。

近鉄宇治山田駅を早朝6時4分に出発、8時11分に下市口に着いた。ガイドK氏の迎えで、早速持経宿山小屋まで行き、歩き始めた。平治宿で昼食後、転法輪岳、俱利迦羅岳、行仙岳を越えて、行仙宿山小屋から四ノ川林道に下り、ガイドの車で今晩の宿舎、きなりの郷まで。
2日目は5時過ぎに宿を出発。今日のガイドは今までずっとこの奥駈道をガイドしてもらっているN氏。昨日降りてきた林道の赤い鉄ハシゴを登り始めたのは6時2分(写真)。行仙宿山小屋の佐田辻に6時45分に着いた。ここから昨日の続きの南奥駈道を玉置山に向かって歩き始めた。大峯八大金剛童子を祀る行仙宿跡を通り、アップダウンを繰り返し、急な坂を登ってやっと笠捨山に8時41分に着いた(標高1352.3m)。頂上にはほとんど木がなく、岩肌が向き出ていて、祠があった。ここから又急な坂を下り、葛川辻へ出た(9:22)。木の間からこれから行く鎖場の難所、地蔵岳が見えた。この後は鎖、木の根っこを必死になってつかみながら、岩場を登っていった。最初の岩峰が槍ヶ岳(10:03)、次のピークが地蔵岳(1250m)。鎖と木の根っこを頼りにしがみつくように登っていくのだが、その途中に「追悼○○医博」という札があった。「第二の医博」にならないように慎重に足場を確かめながら登った。はじめての経験。地蔵岳に10時16分に着いた。頂上は狭く、木がくねくねとしていた。ここから又鎖と根っこをつかんで急な岩場を下っていく。この難所を過ぎ、小さな起伏を越えると四阿宿跡に着いた(11:10)。檜宿跡を通り(11:30)、香精山でほっと一息。昼食休憩をとった(11:50)(標高1121.5m)。地蔵岳を過ぎたあたりから夫の異変に気づいた。昨日もあまり体調は良くなかったが、顔色が悪い。それでも昼食休憩で元気を取り戻し、続いて歩き始めた(12:20)。貝吹野(13:01)、貝吹金剛のある塔ノ谷峠(13:11)(写真)、古屋の辻(14:02)、古屋宿跡(14:06)を過ぎ、蜘蛛ノ口(岩ノ口)まで来た(14:33)。夫は体調が悪く段々歩行速度が落ちてきた。それでも休憩しながら先に進めるというので、とりあえず京ノ谷大谷林道に出るまで頑張ることにした。道は段々緩やかになってきたが、岩場を通って私も疲れた。稚児の森を通って玉置山に通じる京ノ谷大谷林道に14時53分に出た(写真)。ここまでくれば、いつでも林道にエスケープできるので、夫の体調を見ながら出来るところまで進むことにした。N氏には途中から先に行ってもらい、林道を迎えに来てもらうことにした。花折塚から京ノ谷大谷林道に出て、しばらく行くとガイドのN氏の迎えの車と合流できた(16:30)。花折塚では疲れた体に気持ちよい風が吹いていた。「体調が悪いなか付き合ってくれてありがとう」と夫に声をかけた。
帰りは途中道ノ駅で休憩しながらN氏の車で近鉄下市口まで送ってもらい、19時18分下市口発の列車に飛び乗って21時41分に宇治山田駅に着いた。
今回の地蔵岳が奥駈道の中で一番の難所ではないかと思った。

      

    

交通
近鉄  宇治山田-下市口 乗車券 1670円 
宇治山田-下市口 特急券 1280円
宿泊
きなりの郷しもきたやま
〒639-3805 奈良県吉野郡下北山村上池原1026 
TEL 0747-63-0236
1泊夕食 7800円/人 弁当550円/人
   
   
トレックトラベル
〒649-6203和歌山県岩出市桜台660
TEL 0736-62-7028
URL  http://www/trektravel.co.jp