松坂王子跡  2008.7
   
県道沿いに木々に埋もれそうになっている。
この松坂王子は熊野九十九王子の一つで古くから熊野詣の人達が遥拝し又休憩した社の跡である。この王子社の廃絶は明らかでないが寛文の頃すでに八幡神社の末社として退転していた。藩政時代の熊野路は和歌山城近くから紀三井寺・内原・黒江を経て藤白へ出るよう改められ祓戸以北の王子社は衰退した。熊野信仰千年の歴史と文化を記念するこの王子跡は貴重な意義を持つものといえよう。

案内板説明より