安松八丁畷の石地蔵  2008.1
   
石造のほこらのなかに安置されているこの地蔵は、いまお顔は補修がされてもとのものではないが、そのほかは原状のままで台石共に和泉砂岩の一石で、向かって右に正平十八年(1363)の年号がきざまれてあって、いまから約六百三十年前のものであることがわかる。どのような理由でつくられたものか知ることはできないが、この街道を通る多くの人達をむかえ、また見送っている。むかし大阪の人が途中でおいはぎにあいかけてこの地蔵のところにかくれてその難をのがれたということから一層信仰する人がふえ、その人達が奉納したという石燈籠がくずれてはいるが、いまも残されている。一時、民家に移されていたが大正の初め頃にこの旧位置におかれたという。

案内板説明より