奥家住宅  2008.1
   
重要文化財  昭和44年6月20日指定
奥家は南北朝時代から和泉国の有力な国人で、江戸時代は樫井の庄屋を代々勤めた。建築年代は慶長・元和のころ(17世紀はじめ)と推定される。建築当初は、ダイドコが一間も土間部分に突き出す「食い違い」の四室とさらに奥に二室を有する六間取りで、この種の型としては、泉南地方ではもっとも古くて大きい建物である。柱・差鴨居・梁は太くて大きく、野材の用い方も古式である。後に、東側に座敷四室と玄関をつけ、土間からは裏へ対屋を出してカマヤとし、桁行十三間半、奥行は土間部分で七間余りもある大規模な民家である。国の指定は、土屋・長屋門・土蔵・土塀で、昭和45年・6年に半解体修理をおこなった。

1993年8月  泉佐野市教育委員会

案内板説明より