林昌寺(長岡王子跡と推定)  2008.1
   
街道から5〜10分程それて急な坂を上がると林昌寺がある。
長岡王子跡と推定されるとのことだが、その跡はみつけられなかった。
  
躑躅山林昌寺は、45代聖武天皇の勅願により行基により開かれた名刹である。もともとの山号は、温泉山であったが、73代堀川天皇が行幸した際、山躑躅が見事であったので山号を躑躅にしたという。創建時には威容を誇っていた大伽藍は、信長の攻めに塵芥に帰してしまったという。現在の建物は、江戸時代に入ってから建立されたものという。往生院とともに京都仁和寺を総本山とする真言宗御室派に属し、泉州地方の弘法大師信仰の中心として知られている。永禄8年2月28日長崎温泉(雲仙)山の修験僧祐海上人が、この地の海岸から不動明王の縁日である28日に渡海したという。そのくだりは、山門の脇に建つ「補陀洛渡海碑」に記録されている。