地蔵堂王子跡  2008.1
   
熊野詣が盛んにおこなわれていた頃(平安時代後期・1200年ごろ)その道筋に熊野権現の分神が祀られていました。これを「王子」といい、浪速(大阪市)から熊野(和歌山県本宮市)までの間におかれ、総称として「九十九王子」と呼ばれていました。そのうち阪南市内には、二つの王子があったとされ、その一つがこの「地蔵堂王子」です。現在地福寺にある「子安地蔵」は、もとは地蔵堂王子のご神体であったとされています。また、この地蔵堂王子の南側に、「琵琶ヶ岸懸」があり、熊野詣で最難間とされていました。

案内板説明より