道祖神(塞之神)  2008.1
   
この板状の石を屋根にした小社は、塞之神(さえのかみ)をかねた道祖神である。山中の南の入口に鎮座され、南からの邪神、疫病の入りくるのをさえぎり、また「蟻の熊野詣」の時代から数多くの旅人の道中の安全を守ってこられた。江戸時代紀州藩では、毎年12月20日に犯罪者や悪疫の病人を、境橋(当地区の南、和歌山県との県境)より和泉の国に追放した。当地では、「はての20日のろうばらい」といって戸を仕め切り悪疫の退散を願った。当時山中では被害が少なかったのは、塞之神のおかげであったといわれている。

案内板説明より