南部峠  2008.4
   
南部峠(地蔵峠)は、古代から明治時代に至るまでの約千年間、人々が往来した峠である。右大臣藤原宗忠の『中右記』(1109)に「南陪山を越へ」と、1405(往年12)年の『国阿上人絵伝』なは「見那辺峠という難所を過ぎて」と記している峠である。この峠は交通の要所であったので、古い時代から地蔵堂や茶屋が建てられたと推定されるが、文献上の初見は寛文から元禄時代に書かれた『紀南郷導記』である。

   案内板説明より