蕪坂塔下王子跡  2008.2
   
熊野詣では、平安時代の中期より始ったといわれるがすなわち上代より中世まで及で、盛況時には「蟻の熊野詣で」といわれた。この熊野古道には熊野九十九王子と総称される社祠が祀られた。上皇等の御幸の途中、熊野三山をはるかに拝まれ、また休憩されたという。この「蕪坂塔下王子」は、蕪坂峠すぐ下右手に竹薮があり社跡といっていたが戦後畑に開墾された。文化5年辰8月改認大差出帳畑村の条に、お社面f2尺5寸。裏3尺5寸、森長15間、横8間、但松ノ木雑木、と記している。明治41年宮原神社へ合祀された。

案内板説明より