観音道 2004.05
泊観音は比音山清水寺(ひおんざんせいすいじ)と呼ばれ、古くから近在の人々が観音講をつくって詣りました。寺の伝承によると大同4年(809年)坂上田村麻呂によって建立されたといいます。「西国三十三名所図会」には「本尊千手観音菩薩-岩窟観音。本堂のうしろにあり。岩窟におさむ」と記されています。この岩窟は泊観音に現存していて古さを物語ります。お堂のまえには、江戸時代の初め頃の慶安3年(1650年)に寄進された石仏や享保12年(1727年)に木本浦が寄進した石垣とともに、当時の棟札にお堂に関係した人々の様子が記されています。