熊野古道 観音道   2004.05.30   曇り時々雨
国道42号線を南下し、尾鷲を過ぎて熊野に抜ける少し手前で大泊駅に行く道を左折してすぐのところに観音道大泊登り口がある。道路の右手に3〜4台駐車スペースがあるので、車はそこに止めた。ちょうど地元ボランティアの語り部の方が登り口にいて、説明をしてくださった。「この道は他の古道が生活のための道であったのと違い、江戸時代に観音信仰によってつくられた道とのこと。熊野市波田須と大泊を結ぶ道で33体の観音像が道端に置かれている。比較的人通りが少なく、苔の生えた石畳は非常に趣がありますよ。」と
入り口には10体ほどの小さな石仏が並んでいた。並木の間の石畳には苔がむし古道の雰囲気が満喫できる。途中にも石の観音像があり、頂上の比音山清水寺は新緑が美しかった。寺は傾いて今にも倒れそうだった。帰りは波田須へは降りず、もと来た道を降りた。ゆっくり写真を撮りながら約1時間半ぐらいで往復できた。清水寺は西暦809年に坂上田村麻呂によって建立されたという。