熊野川 川舟下り
川舟下り 到着点近く
  
古代・中世においては、本宮から」新宮まで、4、5人乗の小さな舟で4時間ほどかけて熊野川をくだりました。川底が浅かったので大きな船は使えなかったようです。また新宮から本宮への上りは倍近く時間がかかりました。本宮の発着場所は大斎原の前の川原で、新宮は熊野速玉大社に近い権現川原に横付けしました。途中ほぼ中間に位置する楊子川原で休憩をとりました。船の運航は本宮や新宮の神社を運営する人々が中心となって行ったようです。南北朝以降は田長付近や浅里などに関所が設けられ、三山の運営や熊野川の整備の資金に充てられた。
また下り舟の船賃は貸切で1貫100文とも江戸時代中期の記録があります。