寂照寺 2005.12
寂照寺
所在 伊勢市中之町
宗派 浄土宗鎮西派 京都知恩院末
本尊 阿弥陀如来
当寺は延宝五年(1677)、知恩院第三十七世寂照知鑑によって、豊臣秀頼の室千姫を弔うために創建されました。
以来その位牌、遺物を安置して供養してまいりましたが、歴史のなかで中興の祖と呼ばれるのは、安永三年(1774)、京都から派遣された僧 僊(1741-1809)でした。
は名を玄瑞といい、円山応挙に領事した画僧であり、その特技によって寺名を盛んにし山門や本堂を再建し、経堂を建てるとともに広く社会事業にも尽力しました。三十四歳で来勢し、ここに没した月の墓があります。境内の「月上人の碑」はその翌年、弟子の定が建立しました。