大吹峠 2004.11
峠頂上の猪垣
大吹峠には昭和25年頃まで大吹茶屋があり、熊野街道を行く人々の休憩所となっていた。茶屋付近には殺菌効果があるバラン、ハナミョウガ、竹が植えられ、おにぎりや寿司をこのような葉で包んでいた。
江戸時代の記録を見ると、明和5年(1768)の大吹茶屋の茶代一文、新鹿昼食・茶代五文となっている。一文は今でおよそ百円であろうか。
またここの猪垣は田畑を猪や鹿から守るために江戸時代中期頃に築垣されている。延々と約十キロも続き、石垣を築いた先人の苦労が偲ばれる。