市野々王子

市野々は「市をなしたる地なるべし」という記述が残っているところから、那智山参詣者をあてにした市がたったことによる命名なのであろう。境内右手に、柱を一本も使用していない石積み構造の郷倉跡がある。これは那智山の神領であったこの地の貢米を保管していたものであろうといわれている。