大門坂

熊野道は昔那智山は都より山川80里、往復1ヶ月の日数をかけた参詣道で熊野九十九王子としてしても知られた往時の歴史を偲ぶ道でもある。この熊野道の最後、大門坂は那智山麓から熊野那智大社への旧参道で、「日本の道百選」にも選ばれている。石畳敷の石段は267段、その距離約600m余、両側の杉並木は132本で、他に老楠が並び、入口の老杉は夫婦杉と呼び、幹周り8.5m余、樹高55m余、樹齢約600年程と推定されている。途中熊野九十九王子の最後多富気王子跡がある。この所に大門があったので「大門坂」と呼ばれている。