水呑峠(水ヶ峠)
  
案内板から
ここは以前は水ヶ峠として知られていました。このあたりは、その地名からもうかがい知れるように、水に恵まれたところで、熊野参りの旅人が休息するのにはちょうど都合のよいところだったようです。また、茶店があったことも知られ、茶店の壇と呼ばれました。この茶店のかたわらには、昼寝権現(王子権現)とよばれる小さな宮が祀られていました。ここから田辺の城下や湾内を一望することができ、旅人がこの景色をながめながら休息するうちに寝てしまったというようなことから、この名がついたとされています。また、この峠付近には江戸時代中頃まで一里塚があったことが記録に残っています。