曽根次郎坂・太郎坂   2004923日 曇り
今日のもう1つの目的地は曽根次郎坂・太郎坂

国道311号線沿いの太郎坂広場ビューポイントに車を止めて、すぐ近くの橋の手前の階段を登り、12時30分頃古道へと入った。狭い石畳の急な坂道を上ると小さな城壁のように石が積まれた垣根が見えてきた。こんな所に城があったのかしらと思っていると猪垣記念碑がたっていて、城壁ではなく、猪垣だということがわかった。猪垣は猪から農作物を守るために築かれたもの。険しい山が海岸までせまるこの地方では耕作に適した平地が少ないためこのような山中にも農地を耕さなければならなかった。道はさらに階段状に険しくなり、息がきれた。途中休んでは登り、登っては休みながら、汗ぐっしょりになって進むとやがて下りになった。あれ、峠はいつ過ぎたのかと思いつつ進むと、私たちとは違い元気な足取りの男性とすれ違い、その人に尋ねると、「峠まではあと20分ぐらいですよ。」と。その言葉に「ああ〜まだそんなにあるの、」とため息。それでももう少しと2人で励ましあいながらやっと甫母峠に到着。登りで1時間40分。案内書では峠まで1時間と書いてあったので、私たちってだいぶ遅いのねと顔を見合わせながら大笑い。でも健康なればこそこうやって夫婦で古道を歩けるのですよね。帰りは峠からきた道をもどり1時間20分かかった。帰りは下りが主なのでさすがに行きのように心臓がえらくなることはなかったが、今度は膝やら足が痛くて。車にもどったのは15時40分。