母峠   2006年212日 晴れ
今日のもう1つの目的地は曽根次郎坂・太郎坂を賀田方面から登り、甫母峠まで行くこと。前回は二木島から登り、甫母峠まで行き引き返してきた。

国道311号線沿いの曽根次郎坂・太郎坂登り口に車を止めて、登り始めたのは12時32分。民家の間を通り階段を登ると向井地墓地に出る。ここには戦国時代曽根近郷八ケ村を治めた曽根弾正夫妻と長男孫太郎の五輪塔がある。曽根南の関所跡を過ぎると山道になり、やがて左手にみごとな猪垣が続いていた。石畳の坂道を登っていくと行き倒れ巡礼供養碑があった(13:00)。ここから賀田湾の眺めが素晴らしかった。一里塚を過ぎ(13:06)さらに苔むした石畳を登ると大きな岩が道に張り出していて鯨石との標識があった(13:13)。ザトウクジラに似ていた。坂道が急で息が切れてきた。もう少しで峠だろうと思い休まず頑張った。峠手前にもう一ヶ所巡礼供養碑が残っていて、少し平坦な広場のある甫母峠に着いたのは13時27分。峠には茶屋跡や峠の地蔵があり、ベンチや東屋もあった。前回は蚊がたくさんいて、休憩もそこそこにすぐ引き返したのを思いだした。今度は東屋で一休憩し、13時40分頃又来た道を引き返した。帰り道では木々の間から光がさして、石畳がきれいだった。墓地で寄り道をして、車に着いたのは14時32分。

前回も曽根次郎坂太郎坂はきついコースだと思ったが、曽根町側からの登り坂も道幅は古道としては広いものの急できつい坂だった。でも石畳の保存はよく、古道らしいいい風景が楽しめるコースだった。このコースは時間はそれほどかからないものの八鬼山に劣らず難コースなのではないだろうか。
もと来た県道70号線をもどり、国道42号線に出た。尾鷲で遅い昼食をとり、紀伊長島にある季の座(ときのざ)というホテルの立ち寄り湯でさっぱりして自宅についたのは夜7時ごろだたt。