JR田丸駅---栃ケ池---新女鬼トンネル(女鬼峠)---国道42号線---JR栃原駅   2005.11.20  晴れ
今日は朝から秋晴れのいい天気。車で県道119号線成川あたり(昨日歩いた所)まで行き(写真)、そこから昨日の熊野街道歩きの続きを始めた(9:47)。女鬼峠を越えて大台を通り、JR栃原まで行く予定だったが、またまた道を間違えて大失敗。結局女鬼峠ではなく新女鬼トンネルを通るはめになってしまった。でもそんな運命が行く先に待っていようとは知る由もなく、さわやかな朝の山道をせっせと歩き続けた。道の両側には柿の木がいっぱい。調子よく歩いていってすぐ栃ケ池という農業用水のため池についた(写真)。看板にクチナシの群生地として県の天然記念物に指定されていることなどが書いてあり、そうかと思って水面を飛ぶカモの写真を撮ったり、山々の紅葉の景色を撮ったりした。この池のかなり手前から旧道に入るべきだったのに、のんびり県道の歩道を歩いてきた。そして県道の歩道と反対側にある女鬼峠の案内板を見落としてしまい、そのまま続いて県道を歩いた。途中五桂池に行く道(県道150号線)を右手に見て、さらに県道119号線を進んだ。伊勢自動車道の下をくぐり(写真)、いよいよ女鬼峠入口かと思いトンネルの手前を探したが、写真で見たそれらしき道はない。今は封鎖されている女鬼隧道は見つかったのだが(写真)。そのあたりから山道があるようではあったが、もし道に迷ったらと急に心細くなり、意を決して新女鬼トンネルを歩くことにした。女鬼峠は又来ればいい、とそう言い聞かせながら・・・トンネルを出ると茶畑が続き相鹿瀬(オウカセ)の集落へと道は下っていった。女鬼峠のもう一方の入口はこの相鹿瀬にある。その少し手前で右折し、県道709号線へと入った(写真)。この交差点には柳原観音足湯という看板があった。県道709号線も歩道がある歩きやすい道だった(写真)。ただ所々歩道がとぎれているので要注意。右側に浄保法師五輪塔という場所があった。この地域に伝染病が広がった時、村人を救うため自ら生き埋めになり、仏の救いを祈った法師のために建てられた塔とのこと。このあたり県道沿いに立派な墓地があり、思わず足を止めて写真を撮った。栃原の茶畑の中を過ぎ、左手に時々宮川を見ながら大台町に入ってきた(写真)。ここも茶畑、茶畑。こんなに茶畑が一面に広がっているなんて、熊野街道を歩かなければわからなかっただろう。国道42号線まで1kmという標識を見たときはほっとした(写真)。そこからも茶畑が続く県道709号線を歩き、国道42号線との合流点、新田に着いたのは12時6分(写真)。長女と孫は私が歩いている間、五桂池で遊んでいた。携帯で連絡を取り合ってそろそろ向かえが来る頃なので左手にある旧道には入らず、県道を進んだ。そして42号線に来ても迎えが来ないので、再び709号線をもどり、30分ぐらい待ってやっと車と合流できた。長女も道に迷ったらしい。今日は迷子になる日だったのかなあ。
今度は女鬼峠越えにもう一度来よう。その時は今日行き損ねた柳原観音を越えたところを旧道に入り、大台町の蔵元、元坂酒造と県道711号線の分岐点から西進し、新田の集落に入ってから旧道を通り、古くからの茶問屋の町並みを見てみよう。

   

   

   

伊勢---ツヅラト峠---荷坂峠---道の駅紀伊長島まんぼう---新田---柳原観音 あし湯---自宅   2005.11.23  晴れ
秋晴れの休日に母と熊野古道歩きに出かけた。昨年ツヅラト峠、荷坂峠を母と二人で歩いたが、その時車で出かけたため峠まで行き、再びもと来た道をもどった。今回は反対側の登り口から登り、再び同じ登り口にもどるコースを行くことにした。ツヅラト峠は梅ヶ谷側から、荷坂峠は紀伊長島側から登った。今回は二つの峠を一度に登るという母にとっては少し強行なスケジュールだった。
朝9時ごろ自宅を出て、伊勢自動車道、国道42号線を通り、ツヅラト峠荷坂峠を登ったあと、大内山で休憩をして、再び42号線を北上。新田の交差点を右折して、県道709号線を進んだ。3日前歩いた成川から新田までで、旧道を通らず見逃したところを車で行こうと3ヶ所寄り道をしながらわが家へと向かった。
大台町の旧道、ここは昔伊勢自動車道がないとき、紀伊長島方面に遊びに行くときよく通った道だった。今は県道がよくなり、旧道はほどんど車が通ることはないのだろう(写真)。
そして次は柳原観音のあし湯。ここでしばらく足を湯につけ、今日の疲れを癒した。ポカポカしていい気持ち(写真)。
ここから709号線を少しもどり、右に斜めに道をとり、元坂酒造の古めかしい建物を見に行った(写真)。
県道709号線を相鹿瀬で左折し、県道119号線を行き、野中で右折して県道13号線を通って途中外城田神社の季節はずれの桜を母といっしょに見て、玉城を通って、県道36号線径由で自宅にもどった。
今日はたくさん歩いたが、母の体がなんともなければよいが・・・

   

   

   

栃が池---女鬼峠---相鹿瀬---栃ケ池   2005.11.25  晴れ
11月20日に登り口がわからなかった女鬼峠に今日は行った。午後から娘と二人で出かけたが、このところ秋晴れのいい天気で熊野街道歩きには絶好の日和だ。
車を栃ケ池の空き地に止め、県道119号線を少しもどり、栃ケ池が見えるあたりから南に入った。(伊勢方面から来て左折)。曲がり角には女鬼峠入口70mという道標がある(写真)。見逃さないように。この入口から農道を通り、伊勢自動車道の下をくぐって(写真)、右折すると女鬼峠登り口という印がある(写真)。これも見逃さないように。ここまではちょうど季節だったので眼下に柿畑が見えた。
登り口は舗装してある道だが、すぐに山道となり、そして女鬼峠特有の千枚岩と呼ばれる石の道になった。この千枚岩は砂岩や堆積岩がマグマの熱を受けて作られる変成岩とのこと。まるでこの変成岩を敷き詰めて道を作ったかのようだ。こんな道を10分も行くと頂上に着く。標高120m(写真)。頂上はこの峠のもう一つの特徴である大規模な切り通し。かつては岩だったところを切り開いて道を作ったのだ。切り開かれたところが崩れ落ちないように石積みが見事な状態が残っているところもあり、忘れずチェックしておきたい。岩肌に囲まれた細い道を歩くとすぐ名号碑と如意輪観音像のあるところにでる。ここから相鹿瀬の里に下っていく。下る途中道が分かれているところが一ヶ所あったが、標識があり、迷うことはなかった。木々の紅葉の間から光がさしてきれいだった。周りの木が低くなると左手に池(新池)が見え、この池の水面が太陽に輝き美しかった。紅葉をバックにカモが数羽遊んでいた。相鹿瀬の茶畑の中を歩き(写真)、大神宮寺相鹿瀬寺跡をすぎ(写真)、相鹿瀬の女鬼峠登り口の標識のあるところに着いたのは反対側の登り口から33分後だった(写真)。ゆっくり写真を撮りながらなので、この峠は楽なコースだ。
帰りは県道119号線を北上した。途中新女鬼峠の北側にある女鬼道に立寄った。ここも岩を切り通して作られていた。車の止めてある栃ケ池に着いたのは出発から約1時間20分後だった。栃ケ池にはたくさんのカモがいて、周りの山は前回より一段と紅葉が美しくなっていた。
帰りに東外城田神社の季節はずれに狂い咲きしている桜の木を三度見ていった。