熊野第一王子之宮(堀越神社) 2008.1
  
平安時代に「蟻の熊野詣」といわれるほど賑わった熊野詣では、目的の熊野三山巡拝の前に、熊野権現の分霊を祀った九十九の王子社の巡拝をしながらたどっていきます。京の都から船で淀川を下り、上町台地へ上陸する天満の港に「窪津王子」がありました。ここが熊野への出発点で、九十九王子の第一王子窪津王子に参拝して御祓いを受けた後、熊野詣に出発したといわれています。この「窪津王子」はその後、四天王寺の西門鳥居近くの「熊野神社」に鎮座していたと伝えられていますが、後に堀越神社に合祀され、「熊野第一王子之宮」として現在に至ります。また、熊野権現の神使は八咫烏(ヤタガラス)三本の足を持つカラスとして描かれています。日本サッカー協会のシンボルマークでお馴染みですが、神武天皇のご東征を道案内したり、その功績は数多く伝えられています。春の例祭の日(4月第3日曜日)に熊野社花祭りが催されます。

案内板説明より