庚甲塔
  
庚甲は十千十二支の「かのえさる」で、六十日ごとに回ってくる。この日に眠らず過ごし、健康長寿を願う信仰があり、庚甲講で塔を建つこともあった。庚甲塔にはいろんな形態のものがあるが、下部に三猿をつけた庚甲塔が比較的多い。ここには、石製の庚甲立像と、庚甲と大きくほり込んだ文字塔がある。この地は寺山や三ヶ川の旧集落の入口にあたり、庚甲塔や地蔵像が建てられ、また集められたのであろう。