弥山神社
  
標高1895m、弥山頂上。二ノ鳥居の先にあるのが天河辨財天社奥宮、その横に役行者堂がある。
   
案内板より
弥山神社御祭神
 天之御中主神  高御産巣日神  神産巣日神
 伊邪那岐神  伊邪那美神  天照大御神
 月読命  建速須佐之男命  始め百柱の神等
主祭神
 市杵島比売命  天字受売命
 吉野坐神  熊野坐神
此れの神々を習合し天河大辨財天 法辨財天と称す
大峯 弥山 御縁起
大峯弥山(標高1895メートル)は吉野熊野の大峯連峰中央に君臨し、峯中七十五靡の五十四番目に評される全山原生林に覆われた荘厳なだらかな山として、神代から水の精、土の精等、大和の神々が鎮まる神奈備として信仰され2004年には世界遺産に登録された。
弥山とは、宇宙の中心、万物の根源をなす須弥山の略称であり、役行者が大峯連峰に修験道場を開山、弥山において鎮護国家の神を祈ったところ天降る天女を辨財天と感得せられ山頂に祀り、これが日本辨財天の初めとされ弥山大神と崇められた。
辨財天の神格は南北不二、胎蔵界金剛界不二の蘇悉地曼荼羅で内証は不動、外用は天女を示し長寿福徳の利を与えるとされ、大峯修験者達は、見え隠れする険しい大峯奥駈道を歩き弥山を仰ぎ見たとき、人間が達しうる水平的な奥の極点ともいえる場として捉え、また水神信仰の根源地として祈りを捧げた。
近世には聖護院御殿や三宝院御殿を有し大峯修験の宗教的権威の源泉として吉野熊野の奥院と称され、大峯本宮として位置づけられたが、明治の修験道廃止より周辺の御殿等は損なわれ、現在は昭和55年に造営された弥山神社、役行者堂が祀られている。