大台---三瀬坂峠---里---道の駅木つつ木館---滝原宮---道の駅木つつ木館   2006年3月2日 曇り時々雨
午後から大台から三瀬坂峠を通り、滝原まで歩く予定で出かけた。朝の天気予報では今日一日降水確率は0%とのこと。昼ごろ伊勢は雨が降ったが、通り雨だろうと思い、予定通りでかけた。
1時前に出発。開通間近の自動車道のためか工事のためいつもより少し時間がかかり、今日の出発点、道の駅奥伊勢おおだいに車を止め(写真)、歩き始めたのは、1時45分。出発時やはり雨がパラパラ。ちょっと迷ったけれど、傘を片手に国道42号線を南進し、船木橋で宮川を渡ってすぐを左折。県道打見大台線を北西に進んだ(写真)。宮川は週初め、昨日の雨で水量は結構多かった。しばらく行くと茶畑の中に開通間近の近畿自動車道の高架が見えてきた(写真)。県道を20分ほど歩くと自動車道の下をくぐり(写真)、やがて集落に出た。県道に神社まで200mという道標があり、ここを左折して宮川川原に降りていくと多岐原神社があった。この道標の向かいには妙楽寺という寺があり、満開ならきれいだろうなあと思う枝垂れ桜があった。多岐原神社は石垣に囲まれてこんもり茂る森の中にひっそりとたたずんでいた(写真)。昔、倭姫命が宮川を渡られた時、案内をした真奈胡神が多岐原神社の祭神とのこと。誰一人いない静かな社で無事に峠を越えますようにお祈りをした。ここから川原に下ったところが三瀬の渡し。現在は橋がないので熊野街道を歩くときは、大台から又は長ケ大橋から迂回しなければならない。三瀬の渡しかなと思いながら宮川を眺めながら写真を撮った(写真)。先ほどの県道までもどり、寺の前と通り過ぎたあたりに、三瀬坂峠登り口入口の標識があった(写真)。細い舗装道を登っていくと、5台ほどの駐車場があり、その奥から峠に登っていくようになっている。
14時50分から登り始めた。時々雨がぱらつくので滑らないように注意して、傘を杖がわりにして登り始めた。峠道は木々に囲まれているので、小雨程度なら傘はいらない。3ヶ所ぐらい分かれ道があったが、そこには簡単ながら道しるべがあり(写真)、迷うことはなかった。こんなとき、本当に簡単な道しるべでも大助かり。管理していらっしゃる方に感謝します。三瀬川からの登りは結構急な石の転がる土道で、汗びっしょり。所々に女鬼峠で見られた変成岩と同じかなと思う石道が見られた。約25分で峠の頂上に着いた。峠には地蔵が祭られていて、その反対側には茶屋がかつてあったという平らなところがあった。雨があがり、まっすぐに伸びる杉の木から差す光がきれいだった。ここから里に下って滑らないように慎重に慎重に。途中に猪垣も残っていた。ほぼ下り終えたところに三瀬坂溜池があり、このあたりのシュチエーションも女鬼峠に似ていた。池に着いたのは15時42分(写真)。15時46分には里側の峠口に着いた(写真)。峠口の前は国道42号線でビュンビュン車が走っていて、一気に現実の世界に引き戻された感じ。
ここから国道を南に進み、道の駅木つつ木館前からバスで大台までいくつもりだ。15時46分滝原宮前発の南紀特急バスには間に合いそうもないので、途中国道沿いの岩瀧神社によった。横の空き地には大きな桜の木があった。、木つつ木館に着いたのは16時9分(写真)。今度はバスは16時46分なので、滝原宮に参拝することにした(写真)
ずーっと以前に滝原宮に来たことがあったが、あまり覚えていないので、ちょうどよい機会だった。滝原宮は伊勢神宮の別宮で、昔、熊野古道を行く旅人も立ち寄り、旅の無事を祈願したのであろう。瀧原竝宮、瀧原宮、若宮神社、長由介神社と4つの社があった。別宮といわれるだけあって、内宮とよく似ている。長く続く参道、川の手清め所、森の中にたたずむ社。ミニチュア版のよう。しかしその荘厳な雰囲気は心を穏やかにし、気持ちいい。内宮のようにひとがいないので、(2人出会っただけ)ゆっくりその雰囲気にひたれる。でもあまりゆっくりしすぎて次のバスにも遅れそうになり、足早にバス停へと向かった。
滝原宮前16時46分発の南紀特急バスで大台町まで行き(230円)、置いてあった車で自宅に着いたのは17時45分。