高野橋(栃古川)−ツヅラト峠登り口-ツヅラト峠-高野橋-道の駅紀伊長島マンボウ-荷坂峠-新田−野中-伊勢   2005.11.23  晴れ
   
かつては「伊勢の国」と「紀伊の国」の境だった峠。江戸時代以降は荷坂峠が正式な紀州の玄関口となったが、このツヅラト峠は昭和初期まで生活道として利用されていた。「ツヅラト」とは「九十九折」のこと。その名の通り、 大内山村 から峠を越えた後の下りはカーブが連続している。
   
秋晴れの休日に母と熊野古道歩きに出かけた。昨年ツヅラト峠、荷坂峠を母と二人で歩いたが、その時車で出かけたため峠まで行き、再びもと来た道をもどった。今回は反対側の登り口から登り、再び同じ登り口にもどるコースを行くことにした。ツヅラト峠は梅ヶ谷側から、荷坂峠は紀伊長島側から登った。今回は二つの峠を一度に登るという母にとっては少し強行なスケジュールだった。
朝9時ごろ自宅を出て、伊勢自動車道、国道42号線を通り、梅ヶ谷で右折し県道桧原大内山線を進んだ。バス停ツヅラト峠登り口を越え、栃古川を渡ったところで左折し、林道志子谷古割口線を行った。細い道だが、対向車がいなくて助かった。桧林を過ぎたところで右折し、高野橋を渡ったところの空き地に車を止めた。
歩き始めたのは10:07。川の清らかな流れを右下に見ながら、栃古側登り口に着いたのが10:12(写真)。それから急な桧林の中を杖をつきながら登っていった。登り始めて少ししたところで、思わぬハプニング。母が足を滑らし、仰向きに倒れてしまった。一瞬ここで引き返そうかと思ったが、起き上がると、母は思ったより、元気で登り続けるという。それからは休み休みゆっくり、ゆっくり登り、峠にそれでも30分ぐらいで着いた(写真)。木々の間から洩れる太陽が美しい日だった。母はかなり疲れたようなので、峠でゆっくり休憩した。その間、私は展望台まで行き、熊野灘の写真を撮った。海がきらきら光ってきれいだった。
帰りは母の足では今来た急な坂を下るのは危険だと判断して、少し遠回りになるが、林道をいくことにした。40分弱かかったが、まずは無事に車までもどれてよかった。
続いて予定では荷坂峠、母のことが心配だったが、行けそうだというので、道の駅紀伊長島マンボウに車で行った。