山中渓関所跡 2008.2
   
この地は、熊野街道(熊野古道)の山中関所跡地で東西から山がせまり、間に川が流れ、関所としては最も良い場所である。南北朝時代に岸の和田氏の一族、橋本正高氏がここに関所を設けて関銭を課した。応永2年(1395)長慶天皇が河内の観心寺に法華堂の造営のために、この山中に関所を料所とされたとの記録がある。この関所で課せられた関銭を前記の法華堂の造営のためにつかったものとおもわれる。村の人は、ここを「ほけんとう」と今でも呼んでいるが「ほっけどう」が「ほけんとう」にかわったものであろうと云われている。なお、この関所は、江戸時代に入って廃止された。
   案内板の説明から