横垣峠
  
水壺地蔵(横垣地蔵)
地蔵の横には弘法大師がここを通り喉が渇いたので杖をついて水を湧かしたという湧水が出ている。
横垣地蔵は新旧2躯建てられ、新しい地蔵と石灯籠には、嘉永三戌十二(1850)大坂佐藤屋宗七が建立したと刻されている。
大坂の大工、宗七は職を求めて熊野に来たが、仕事が見つからず、横垣地蔵で疲れはて寝込んでしまった。その夢枕に地蔵様が現れ、「この下の集落へ行くと仕事がある」と告げられた。
早速神木集落へ下りてみると仕事があり、その後大繁盛したので、そのお礼に地蔵と石灯籠を献納したものといわれている。