宣旨帰り

  
川と崖の間の細い山道を行く。
   
宣旨帰り(せんじかえり)  案内板の説明から
『紀伊読風土記』後白河上皇御不豫の時、勅使ありて飛鉢の森の専念上人を召しけるのこの時上人は楊枝村の岡という所に在りしかは、勅使これより帰れ故に宣旨帰りて云ひしを後世あやまりてデンシ帰りと云う。また天使帰り、犬戻りともいう難所。『浅里郷』宣旨帰の通説は、勅使が、本宮権現に勅願を奏し更に新宮権現に向かう途路川止めに遭い和気の旅所で七日間減水を待つが川岸の街道は水没した儘現れず和気の旅所から引き返したと言うのが広く囁かれる宣旨帰りの故事である。