鹿ノ瀬峠 大峠  2008.3
   
大峠茶屋跡。広々とした峠だった。

   

広川町における熊野古道は、湯浅町より広川に沿って民家やみかん畑の間を進み、井関・河瀬地区に入り鹿ヶ瀬峠を越え日高町に至ります。道沿いには、道中の安全を祈願した王子社跡が数ヵ所あるが、現在は河瀬王子のみその跡を留めています。また、井関・河瀬地区は宿場としての要衝の地であったといわれ、今もその当時の屋号で呼称される民家も数多くあります。鹿ヶ瀬峠は熊野路の難所の一つであり、大峠(この地)は当時、茶屋・旅籠があり賑わいをを見せていました。周辺には養源寺の草創と伝えられる法華壇や南北朝の争いを伝える鹿ヶ瀬城跡もあります。

案内板説明より