和名 ジンベエザメ
学名 Phincodon typus
英名
テンジクザメ ジンベエザメ
分布
熱帯・亜熱帯海域
新潟県以南の日本海、房総半島以南の太平洋
大きさ 8〜13m
生息場所 熱帯・亜熱帯海域の表層域
特徴

体は紡錘形、頭部は縦扁し、口がその先端に開く。体色は青紫色で、多数の小斑点と細い白色の横縞が散在する。和名のジンベエザメはこの模様が夏着の甚平の柄に似ていることから付けられた。

胎生で、子宮内でかたい角質の卵殻が形成され、発生の大部分はこの中で卵黄嚢を吸収して進行する。充分に成長すると、胎仔は子宮内で孵化し、全長50cm程度で出産する。
主にプランクトン類を捕食し、イカ類や小型の魚類なども食べる。
回遊魚で広域を回遊しているといわれているが、その経路についてはわかっていない。極めて温和なサメで、人に対する攻撃性はまずない。
撮影場所 漁協ジンベイザメポイント 読谷村 沖縄本島
撮影年月日 2006.05
撮影カメラ ニコンF50  シグマ15mm fisheye  f 9.5   ISO400
撮影状況 沖縄本島読谷村都屋漁港からボートで5分ぐらいのところにジンベイザメの生簀がある。現在2尾のオスのジンベイザメ、ジン君(8m)、タクヤ君(4m)が生簀の中にいる。漁協の定置網にかかったのを生簀で飼い、ジンベイザメウォッチングとして村興しの一環として村と漁協、ダイビングショップの協力で行なっているらしい。以前はよくジンベイザメが網にかかっていたので、時々入れ替えをしてしばらく生簀にいたサメは自然に返していたという。しかし最近はあまり網にかからないので今いる2尾のうち大きいほうの1尾はもう6年ぐらい生簀暮らしをしている。以前もう1尾いたメスは数年前に死亡。その後、網にかかった子供のジンベイザメ タクヤ君が生簀の新しい住人になった。生簀は水深5〜15m、直径30mの円筒形の網でできていて、ダイバーは一人ずつ上から生簀に入り、最初は周囲の網のところにへばりついて見ている。そして餌付け、ただし餌はプランクトンではなく、カタクチイワシ。肉食性の魚のように餌にくらいついていた。台風でしばらく餌をやりにこれない後などは、その食欲はすさまじいものだとガイドが言っていた。その後ダイバーは思い思いに網のなかを泳いだり、写真を撮ったり。一緒に泳いでみようと近づいたが、優雅にゆっくり泳いでいるようにみえても、そのスピードは速くとてもついていけなかった。カメラを構えているとあっという間に近づいてきて、中々いいシャッターチャンスがない。でもジンベイザメを本当に真近で見れて感激。時にはその尾鰭で軽く?蹴られて慌てたり、いきなり眼前に迫られてびっくりしたり。とにかくとても信じられないような体験だった。時間は40分までと決まっているらしく、ジンベイザメに別れを告げて港にもどった。