グアム

せっかく海外まできたんですもの。ダイビングだけじゃなくって、その国のこともちょっと知っていると楽しさも倍増!!

グアム島 Guam 北太平洋西部のマリアナ諸島南端に位置する同諸島最大の島。長さ48km、最大幅13km、面積541km2。アメリカ合衆国領。中心都市はアガニャ

土地と経済

北部はサンゴ礁の高地、南部は火山性の丘陵地からなる。西岸のアプラ港が唯一の良港である。年平均気温26.7Cで、熱帯気候下にある。

グアムは西太平洋における合衆国の軍事拠点のひとつで、大規模な海陸空軍施設がおかれている。軍施設に関連した石油精製、船舶修理、各種サービス業などが地元経済の大きな部分を占めている。農業や漁業も比較的発達し、野菜、柑橘(かんきつ)類、熱帯性果実類、ココナッツ、サトウキビなどが栽培され、家禽(かきん)類を主とする畜産もおこなわれている。製造業は繊維、セメント、プラスチックなど。近年は観光業が重視され、アガニャの北、アガニャ湾やタモン湾に面するタムニン、タモン地区には大きなホテルやショッピングセンターが多い。

人口と統治

 

人口は軍人軍属をふくめて149249人(1995年推計)。島西岸のアプラ港北方にあるアガニャが行政の中心である。島の先住民であるチャモロは、総人口の半数にみたない。チャモロは起源的にはミクロネシア人を基盤とする混血人種で、独自の言語であるチャモロ語をはなす。しかし公用語は英語で、学校でもおしえられている。1952年には東岸のマンギラオにグアム大学が創設された。行政権は投票により選出される4年任期の知事にある。議会は21名の議員で構成される一院制である。また、合衆国下院に投票権をもたない代表1名を送っている。

歴史

1521年、スペインにむかっていたポルトガルの航海者マゼランがグアム島にたちより、スペイン領を宣言した。スペインは65年にこの島を正式に併合、1898年、アメリカ・スペイン戦争終結にともなうパリ条約でこの島をアメリカ合衆国に割譲した。第2次世界大戦中の194112月、日本軍に占領されたが、4478月の戦闘でふたたびアメリカ軍の手に帰し、50年には島民にアメリカの市民権があたえられた。928月、オマー台風がこの島をおそい、秒速67mにもおよぶはげしい風で建物の9割近くが被害をこうむった。