せっかく海外まで来たんですもの。ダイビングだけじゃなくってその国のこともちょっと知っていると楽しさも倍増!!

モルジブ Maldives 南アジアの共和国で、インド洋の北部、インド南端の南西に位置する。正式国名はモルジブ共和国。約2000の小島からなり、インド洋上に南北につらなる。島々は周囲をサンゴ礁にかこまれ、マレ環礁をはじめ環礁群ごとに行政地域がわけられている。面積は298km2。人口は26万人(1996年)。首都はマレ環礁中のマーレで、同国最大の都市。

モルジブ共和国の国旗

国土と資源

島々の地形は低く平らで、ココヤシやパンノキなどがしげり、農地はわずかである。気候は高温多湿の熱帯性、年平均気温は26.7Cで、年間を通じてほとんど変化しない。年降水量は1524mm511月に集中している。主要な天然資源は、周囲の海でとれる海産物である。

人口

1996年の人口密度は1km2当たり872人である。首都マレの人口は62973人(1995年)で、首都がおかれ商業の中心でもあるマレ環礁、スバディバ環礁、ティラドゥンマティ環礁などに人口が集中している。住民は、マレー系とインド人、シンハラ人、アラブ人、アフリカ人との混血が多い。イスラム教が国教で、国民の大多数がスンナ派のイスラム教徒である。公用語のディベヒ語はシンハラ語から派生した言語で、インド・ヨーロッパ語族に属する。

経済と政治

漁業と観光業が国の経済をささえ、水産物は、輸出総額の60%を占めている。漁獲の大半はマグロで、そのほかにサンゴ、貝殻がとれる。主要農産物はココナッツ。主食の米をはじめ食料のほとんどを輸入にたより、製造業は水産加工と縫製業が中心である。近年は観光業が成長しており、1990年代初頭には235000人以上の観光客がおとずれ、外貨収入は毎年18800万ドルにのぼる。通貨はルフィア。

1968年制定の憲法にもとづく共和国で、元首は大統領。大統領はマジリス(議会)により指名され、任期は5年である。マジリスは一院制の立法府で、定数は48議席(任期5年)。このうち直接選出議員は40名で、首都および19の環礁群から2名ずつ選出される。残り8名は大統領が任命する。大統領は内閣を組織し、内閣はマジリスに対して責任をおう。

歴史

紀元前から、インド南部やスリランカから仏教徒が移住していた。12世紀にイスラム教がはいり、15世紀後半にはポルトガル人がマレを交易の拠点とするようになった。スルタンによる統治がおこなわれていたが、やがてヨーロッパの影響力が全域におよび、17世紀にオランダ、18世紀後半からはイギリスの支配下にはいった。1887年にイギリス保護領となり、セイロン(現スリランカ)の一部を構成した。1965年イギリスから完全独立し、国際連合に加盟、68年には国民投票によりスルタン制を廃止して共和国となった。88年にタミル人傭兵によるクーデタが発生したが、政府の要請をうけたインド軍により鎮圧された。90年につづき97年にも、南アジア地域協力連合の首脳会議がマレで開かれた。

 

マレ Male 南アジア、インド洋上にうかぶモルジブの首都。同国最大の都市で、赤道近くのマレ環礁中のマレ島にある。国の行政・経済機能が集中し、主要な貿易港でもある。干しカツオなどの水産加工を産業の柱とするが、ココナッツやヤシ細工製品を少量ながら輸出するほか、近年は観光業の成長がいちじるしい。スリランカとは連絡船でむすばれ、近くのフルレ島に近代的な国際空港がある。1887年からイギリス保護領下におかれたが、1965年にモルジブ諸島がイギリスから完全独立すると同時に、首都となる。人口は62973人(1995年)。

 

 

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