テニアン

せっかく海外まできたんですもの。ダイビングだけじゃなくって、その国のこともちょっと知っていると楽しさも倍増!!

北マリアナ諸島  Northern Mariana Islands 北太平洋にあるアメリカの自治領、正式には北マリアナ諸島連邦。フィリピンの東方、小笠原諸島の南方に位置する。マリアナ諸島の島々のうち南端のグアム島をのぞいた、17ほどのサンゴ島および火山島からなる。おもな島はサイパン島(面積122km2)テニアン島(101km2)、ロタ島(83km2)など。農業と軽工業がみられ、日本などから多くの観光客がおとずれる。おもな輸出品は野菜、牛肉、豚肉など。サイパン島には政府機構がおかれ、主要港と国際空港がある。総面積は477km2。人口は58846人(1995年)。

1521年、スペイン国王の命をうけたポルトガルの探検家マゼランがマリアナ諸島に到達した。はじめラドロネス諸島(泥棒列島)の名で知られ、1668年にスペインのイエズス会宣教師が渡来して領有を宣言、スペインの植民地となった。島名は、当時スペインの摂政だったマリアナ・デ・アウストリア皇后にちなむ。1898年、スペインはグアム島をアメリカへ譲渡、翌年にはほかの島をドイツに売却した。第1次世界大戦後、ドイツ領マリアナ(北マリアナ)が国際連盟の委任統治領として日本の管轄下におかれた(→ 南洋委任統治領)。第2次世界大戦中にアメリカに占領され、1947年、国際連合の信託統治領となり、アメリカの施政下におかれた。75年、住民投票によりアメリカの自治領になることを採択、78年には自治を確立した。86年、島民はアメリカの市民権を獲得し、90年、国際連合の安全保障理事会は信託統治を正式に終了した。

 

テニアン島  Tinian Island 西太平洋、マリアナ諸島中の島。行政的にはアメリカ合衆国の自治領北マリアナ諸島連邦に属する。同諸島は、194786年、国際連合の信託統治領(→ 信託統治)としてアメリカ合衆国の施政下にあった。それ以前の191944年は、国際連盟の委任統治領(→ 委任統治)として日本の管轄下にあった。テニアン島は長さ16km、幅6km余りの火山島で、野生化したウシの群れや、上部をけずったピラミッド型の巨石柱(ラッテ)が2列にたちならぶ遺跡で知られる。第1次世界大戦後、それまでドイツ領だったテニアンは日本領となり、太平洋における日本の戦略的拠点として、大規模な軍事施設が建設された。第2次世界大戦中の44723日、アメリカ軍はこの島の日本軍を攻撃し、全滅させた。その後、島は日本本土の爆撃にむかうアメリカ軍の基地として威力を発揮した。日本統治時代、サトウキビ栽培が盛んにおこなわれ、製糖所がつくられた。現在も農業が主産業となっている。面積は101km2。人口は2511人(1995年)。

 

 

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