ヤップ

せっかく海外まできたんですもの。ダイビングだけじゃなくって、その国のこともちょっと知っていると楽しさも倍増!!

 

 

ミクロネシア連邦  Micronesia 太平洋中西部、パラオ諸島をのぞくカロリン諸島からなる島国。コシャエチュウック(トラック)、ポーンペイ(ポナペ)、ヤップ4州にわかれる。おもな島はコシャエ島、チュウック諸島、ポーンペイ島、ヤップ島である。面積は702km2。人口は約11万人(1996年)。首都はポーンペイ島のパリキール。最大の町はチュウック島のウェノ。

住民はミクロネシア系。ほとんどがキリスト教徒である。チュウック語、ポーンペイ語など約10のミクロネシア系の言語が話される。公用語は英語。コプラや水産品がおもな輸出品となっている。

16世紀にスペイン人がヨーロッパ人としてはじめて到来した。19世紀中ごろになると、カトリック宣教師の布教活動が盛んにおこなわれるようになった。1899年、アメリカ・スペイン戦争でスペインがやぶれた結果、スペインはカロリン諸島などをドイツに売却し、ドイツの統治下にはいった。第1次世界大戦中に日本が占領し、戦後はマーシャル諸島マリアナ諸島とともに国際連盟委任統治領(→ 南洋委任統治領)として日本の施政下におかれた。

2次世界大戦後の1947年、国連信託統治領(→ 信託統治)の一部となり、アメリカ合衆国の施政下にはいった。79年、信託統治領太平洋諸島を構成していたコシャエ、トラック、ポナペ、ヤップがミクロネシア連邦を結成し、自治政府を発足させた。86年にアメリカとの自由連合協定が発効して独立、完全な内政自治権と外交権を獲得するが、防衛はアメリカに委任された。90年、国連安全保障理事会により正式に信託統治領の地位をとかれ、91年、国連に加盟した。

現在は、1979年制定の憲法のもとで、直接選挙でえらばれた州議会と知事が各州の立法と行政にあたっている。連邦議会は一院制で、各州から1名選出される4年任期の議員4名と、人口比に応じて各州から選出される2年任期の議員10名とで構成される。正副大統領は4年任期の議員の中からえらばれ、任期は4年。

ヤップ島  Yap Island 西太平洋ミクロネシア連邦1州ヤップをなす環礁(→ サンゴ礁)。カロリン諸島の西部に位置する。火山性で山や森林が多い。4つの島があり、その周囲をかこんだサンゴ礁の小島が礁湖をつくっている。住民の多くは農業と漁業に従事し、主要な輸出品はコプラである。島では古くから、大きな丸い石板の中央に穴をあけた石貨を儀礼などの場でもちいてきた。貨幣としてはアメリカの通貨が流通している。環礁には初期の文明の遺跡が数多い。面積は約101km2。人口は11178人(1994年)。中心の町コロニアの人口は3456人(1989年推計)。

1791年、スペイン人がヨーロッパ人としてはじめてヤップ島を確認し、スペインの領土となったが、1899年にドイツに売却された。1914年、第1次世界大戦の勃発とともに日本軍が占領、19年に日本を施政国とする国際連盟の委任統治領(南洋委任統治領)になった。第2次世界大戦中は日本軍の基地として利用された。47年にカロリン諸島の一部として国際連合の信託統治領となり、アメリカの統治下におかれた。79年、ポーンペイ(旧ポナペ)、コシャエチュウック(旧トラック)とともにミクロネシア連邦の成立にくわわった。

 

 

 

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